後悔日誌 (本当は航海日誌のつもりなんだけど)

2005年4月17日(日)

航路:2005/4/17カシミール3D

南海のバイオリン往年の日活の映画で「ギターを持った渡り鳥」という名作があります。小型の海鳥だとギターを抱えて飛ぶことは難しいので、この渡り鳥はオオハクチョウとかタンチョウなどになります。
これらの絶滅に瀕している大型渡り鳥の生態を観察したのがこの映画です。
映画の中ではオオハクチョウにギターを括りつけて飛ばせていましたが、ギターのほかにもウクレレ、バンジョー、マンドリンなどの弦楽器が飛んでいました。

最近ではテレビドラマにもなった「海峡を越えたバイオリン」も有名です。こちらはウミガメの背中にバイオリンを括りつけて海峡横断をする話です。

と、いうことで海と弦楽器は相性が良いと言う話です。

バイオリンケース

今回のパドリングのテーマは「バイオリン」
カヤックに積んで海峡を越えようという計画です。

ところが、ここで大問題。
バイオリンのハードケースがカヤックのハッチに入らない!!
バイオリン自体は十分入るのですが、ハードケースは厚みも幅もあって引っかかってしまいます。

防水ハッチに入れないでバイオリンケースを背負って漕ぐというのも考えましたが万一転覆したときに悲惨な事態になるのでそれはやめました。

 
東京都ゴミ袋

結局ハードケースはあきらめて、バイオリンをそのまま積むことにしました。濡れないように東京都指定のゴミ袋の中に入れて前室に収納。
豹牙の前室はハッチの気密がイマイチで、デッキに波をかぶるとけっこう浸水します。浸水したときに濡れないための気休めです。

他の荷物につぶされるとまずいので前室はバイオリンのみ。カートや弁当やその他の荷物は後室に収納しました。

 

 

ケーナ&バイオリン弦楽器を積んだのは初めてですが、ふだん積んでいる防水バックの中にはいつも1本のケーナを入れています。
海に向かってケーナで淋しげなメロディーを吹いていると、どんどん気分は落ち込みます。ケーナの音色ってどうも貧乏くさい。素朴で良いんだけど……

単管のケーナなら荷物の中に乱雑に入れておいても壊れないので気が楽です。
今回のバイオリンはハードケースにも入れていないので心配でした。チューニングがずれる程度ならいいけど駒が倒れたりしたら大変です。

 
ウミドリ

南海の離れ小島で奏でるバイオリンのメロディ。自己陶酔の世界です。
ライン川ならローレライだろうけど、ここは海なので例えるならセイレーンになりそうです。
この音色に気を取られて岩礁に乗り上げる釣り舟やカヤックがいっぱい居たかもしれません。

←モーツアルトの子守唄に聞きほれるウミドリ

カヤックに積める楽器の大きさとしてはバイオリンが限度かもしれません。ウクレレは何とかなるだろうけど、ギターやチェロなんかになるとはさすがにハッチに入りません。
最近流行りの三味線や胡弓なども棹の長さがあるので難しそうです。
管楽器なら何とかなるかな。フルートやクラリネット、サックスあたりなら入らないことも無いでしょう。
そうやって楽器を持ち寄って洋上での音楽会も楽しいかもしれません。

でも潮風は弦楽器に悪い影響を与え……そうです。
楽器本体もそうだけど、スチール製の弦は潮で錆が出るかもしれません。

 

航行距離:4.9nm
航行時間:1h40min
平均速度:2.9kt

2005年4月10日(日)

航路:2005/4/10カシミール3D

昨年の11月からしばらく海に出ていなかったので久しぶりの日誌の更新です。

3月26日と4月3日に海に出た航跡です。
26日は風が強くてうねりも高く、久留和の湾を出たところで危険だと思って遠出はあきらめて尾ヶ島往復。
翌週には逗子まで漕いで田越川を新逗子まで遡上しました。

この川は潮が満ちればかなり奥まで漕ぎあがれます。
潮汐を調べて昼でも潮が引かない日だったので桜を探して上ってみました。

開花したばかりで川岸の桜にはまだぽつぽつと花が付いているだけで見頃は後一週間先。
でもその見頃の頃は大潮で川を上れそうもありません。

その9日(土)は絶好の花見日より。逗子鎌倉の桜は満開です。
10日(日)は風が強く花びらが風に舞っていました。
明日の予報は雨。今年の桜もこれが見納めになりそうです。

 

3月に沖縄でシーカヤックの遭難事故がありました。
シーカヤックの事故が全国ニュースになるのも珍しい話。自然が相手だから何がおきるかわかりません。それだけに慎重にやっていきたいと思います。

航行距離:9.3nm
航行時間:3h25min
平均速度:2.7kt